サウジアラビアとイランと原油相場

経済【裏】解説

あけましておめでとうございます。

 

新年早々、世界が揺れています。

サウジアラビアとイランですねえ。

もし、このまま、

サウジとイランが戦争状態となった場合、

イラン政府がサウジを叩く手段は、

ホルムズ海峡経由の原油輸出の遮断となる可能性があります。

 

ホルムズ海峡はイランとアラビア半島に挟まれ、

同海峡を通過するタンカーが輸送する原油は

日量約1700万バレル。

ホルムズ海峡が紛争で通航不能となれば、

過去最高水準にある世界の原油在庫は減少し始めます。

イランの影響力拡大に異を唱えている中東湾岸のサウジ同盟国にも影響が大。

 

そうなった場合サウジもイラン打撃を受けるでしょうが、

痛みはサウジのほうが大きいでしょう。

イランはもともと経済制裁を受けていて、

ホルムズ海峡経由での石油輸出は微々たるモノです。

 

問題の原油市場への影響はどうでしょう?

対立が今のようなものにとどまれば原油安が続くでしょうが、

関係悪化がさらにエスカレートすれば、

一時的には上がる可能性があります。

でも、最終的には、アメリカがサウジを恫喝するでしょう。

王家を崩壊させるオプションを持っているので。

 

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