こんにちは^^。
仮面銀行マンkです。
今回は、不動産投資家の為のお話です。
「審査のプロが暴露する銀行の担保評価の仕組み」②についてです。
今回、第二回目は、「銀行の積算評価その真実」
このコラムをご覧になる方は、
不動産融資の知識は最低限お持ちだと思いますので、
あえて、専門用語を使っていきます。
不動産投資のポイント=キモは、
出来るだけ自己資金の支出を抑えて
逆に銀行からの借入金は出来るだけ多くする。
加えて、いかに長期の融資を受けられるかです。
実は、現在の低金利環境下では
借入金利の負担そのものは、あまり関係ありません。
つまり、決算書上の損益は当然ながら、
実際のキャツシュフローを生むこと、
不動産投資の事業計画と成長に
金融機関(主に銀行)がお金を貸してくれることにつながり
これを利用して資産と収入を拡大していくわけです。
通常、企業が設備資金を借りる場合、長くても5~7年が返済の期限です。
これが、不動産投資だと、10年、20年、超長期になると、
30年というローンも組めます。
では、なぜ不動産融資ではそんな長期の融資が組めるのしょうか?
それは、前回お話しましたが、
担保があるからです。
その物件の、耐用年数と、収益が上がる構造と、担保価格がポイントだ、
というお話は前回しました。
重要なのは、担保価格つまり銀行が不動産を処分できる価格です。
その根拠が、銀行側からみると、積算価格という評価基準になってくるのです。
もう一つが、
その事業の収益性の観点からみると、収益還元価格という評価基準になります。
世間の不動産投資本には「どちらの評価も大事」と書かれています。
その通りです。
どこでもこの2つの加重平均で評価を出しているはずです。
いわば、そのさじ加減が審査マンの力の見せ所でもあるのです(^O^)
金融機関によりその評価方法はまちまちでしょうが…..。
では、積算評価方法の具体的な内容についてお話しますね。
これを知れば、あなたも、
銀行の立場からその物件を診ることがデキルようになります。
まず、土地についてです。
詳しく書けば、本1冊になりますが…..。
まず、土地の評価には、
①相続税評価額路線価(国税庁)、
②固定資産税路線価(市町村)、
③公示価格(国土交通省)、
④基準地価(都道府県)
というのがあることを頭に入れてください。
(ー)が所轄官庁です。
ちなみに、
公示価格・基準地価の8割水準が相続評価路線評価額、
7割水準が固定資産税評価の目安です。
この4つの価格に対して、
土地の形状、奥行、接面道路事情、特殊要因等
を勘案して(事情補正といいます)
評価を出すことは、一般的にも想像がつくところです。
でも、実はこれだけではないのです。
何だと思いますか?
銀行だって、自分達の出した評価って、大丈夫かなあ…..。
ってちょっと不安なはずなんです。
そこで、どうするか……。
⑤最近のその物件の近くで、売買された事例を参考にするのです。
そして、もう一つが、
⑥業者に聞いてしまえ!ということです。
銀行は、表だっては、そういうことは言いたがりませんが、
同業者=不動産業者の情報が、堅いことを知っているからです。
それが、その銀行の取引先なら、なおさら信用度は高いはずです。
このように、①~⑥を参考に積算評価を出すわけです。
投資家としては、
①~④は、ネットで確認できますから、当然なんですが、
⑤~⑥=地道に足での聞き込みが、
あなたの積算評価能力を高めることになります。
つまり、
販売業者の言う、価格を鵜呑みにすることは無くなるはずです。
次回は、建物の解説をしますね。
では!
仮面銀行マンk
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