わかる!決算書講座②損益計算書その1

日本一わかり易い財務・ファイナンス講座
kです。
損益計算書、「会社が1年間ビジネスをやった結果の収支報告書」です。
 
どれだけ売上があり、
 
そこから経費や費用を差し引いた利益がどれだけあるか?
 
損益計算書をみれば、
 
「売上は多いが、利益は少ない」、
 
「売上の割には、利益は多い」 など、
 
その会社の特徴が見えてきます。

 

利益は5種類ある。

 
 
利益は「売上 - 経費 = 利益」で算出されます。
 
経費を減らせば、それだけ利益は大きくなります。
 
社長の役員報酬や従業員の給料を削れば、その分だけ利益は増加します。
 
無駄な、経費や出張を減らすなどの効率化を図れば、
 
経費を減らすのは難しいことではありません。

 

利益には多くの種類があります。
 
 
損益計算書では、以下のような仕組みになっています。
 
売上高 3,000
売上原価 1,500
売上総利益(粗利益) 1,500
【売上高 - 売上原価】
販売費および一般管理費  500
営業利益 1,000
売上総利益(粗利益) - 販売費および一般管理費】
 営業外収益   200
 営業外費用   100
経常利益 1,100
【営業利益 + 営業外損益(営業外収益-営業外費用)】
 特別利益   100
 特別損失   200
税引き前当期純利益 1,000
【経常利益 + 特別損益(特別利益-特別損失)】
 法人税等   400
当期純利益   600
【税引き前当期純利益 - 法人税等】
(単位:百万円)
 
また、利益には、
「売上総利益(粗利)」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」
の5つがあります。
それぞれについて、もう少し詳しくお話します。
 ・売上総利益(粗利)
 
損益計算書の一番上には「売上高」がきます。
売上から必要な経費・費用を引いていくことで、
会社が出した利益を算出できます。
一番上で費用計上するのは、商品の製造・仕入にかかった費用です。
これを売上原価といいます。
例えば、3,000円のカバンを作るために1,500円の材料費がかかったとします。
このときの1,500円が仕入れにかかった費用であり、売上原価です。

 

売上高から売上原価を引くと、売上総利益がでます。

売上総利益は粗利といわれることもあります。

 

売上総利益(粗利) = 売上高 - 売上原価(商品の製造や仕入れに必要なお金)

 

 ・営業利益

本業での儲けを表すのが営業利益です。

損益計算書の中でも、営業利益が最も重要です。

融資の際、金融機関もまずはココを見ます。

人を雇えば人件費が必要ですし、

販売には広告を出さなければなりません。

こうした販売促進をして、ようやく商品が売れていきます。

このように、商売に直接かかわる過程で支払った費用を

「販売費及び一般管理費」といいます。

 

営業利益は、ビジネスでの儲けであるため、

会社にとって営業利益を増やすことが大切です。

営業利益段階で稼げていなければいつか倒産してしまいます。

営業利益 = 売上総利益 - 「販売費及び一般管理費」

 

 ・経常利益

本業ビジネス以外での、利益や損失を加味したのが、経常利益です。

例えば、株の配当金とか、

銀行預金の利息とか。

このような「本業ビジネス以外での収益」を営業外収益といいます。

 

反対に、銀行から借りている場合は利息を支払っています。

このような借入利息は営業外費用になります。

これら本業以外での収益や損失を含めて利益を算出します。

このときの利益を経常利益といいます。

経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用

 

・税引前当期純利益

いわゆるビジネスとは無

一時的な要因によって発生した特別利益や特別損失を加味したのが税引前当期純利益です。

 

会社が特別利益を得る場合としては、

工場や土地をや機械を売った際に、

買った時より高く売れてしまった場合、

満期保険金が入金になった場合等が挙げられます。

このように、一時的にお金を得た場合は特別利益にします。

 

工場や土地をや機械を売った際に、

買った時より安くしか売れず、損してしまった場合

特別損失を計上します。

これらを加味して税引前当期純利益を出します。

 

税引前当期純利益 = 経常利益 + 特別利益 - 特別損失

 

・当期純利益

税引前当期純利益から、法人税や住民税などを引くと、最終回答に当期純利益がでます。

当期純利益が1年間の稼ぎの手残りです

 

当期純利益 = 税引前当期純利益 - 法人税・住民税など

 

このように、利益には多くの種類があり、「どの段階でどれだけの利益を出しているのか?」が大事です。

 

幾ら、税引前当期純利益が300万円だったとしても、

「営業利益が200万円の赤字」で、

「株売って500万円利益を得た」という中身であったらどうでしょう?

いくら最終的な利益が出ていたとしても、
本業である営業利益が赤字である以上、
正常ではないことが分かります。
このようにして、損益計算書を理解していきます。

仮面銀行マンk

 

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