では、今回から、
貸借対照表の右側の負債についてのお話しです。
負債
負債というのは、将来返さなければいけないお金のことです。
負債にも、資産と同じで、流動負債と固定負債の2種類があります。
両者を分ける基準は、資産と同じで「1年以内に」というキーワード。
1年以内に返済すべきものを流動負債といいます。
一方、1年を超えて返済する負債を固定負債といいます。
記載される順番も、資産と同じです。
流動負債が貸借対照表の上の欄に、固定負債が下の欄に書かれます。
上から下にいくほど、返済する順番が後になるということです。
流動負債
流動負債は主に、
「仕入した際に返さなければならないお金」と「短期借入金」に分けることができます。
仕入債務
商売をする際、必ず仕入れが必要です。
商品だったり、材料だったり。
これらを購入するとき、多くは、1ヶ月後とか2ヶ月後とかに支払います。
つまり、ツケで購入をすること。
このようなツケでの買いには、買掛金や支払手形があり、
それらを仕入債務と呼ばれます。
つまり、
後でお金を払わなければいけないものの、
お金がなくても商品の仕入れができるため、
とても便利な方法です。
これら仕入債務は比較的早くお金を支払う必要があるため、
負債の中でも一番上の欄に記載されます。
短期借入金
銀行や個人から借りたお金のうち、
1年以内に返済しなければいけないお金を短期借入金といいます。
固定負債
固定負債は1年を超えて返済すれば良い負債です。
固定負債には、主に「社債」と「長期借入金」があります。
社債
社債とは、会社が、一般の方からお金を集めるために発行する債券です。
会社は社債を発行して、これを投資家たちに購入してもらいます。
数年後にお金を返すという約束で。
長期借入金
短期借入金は、1年以内の返済が必要ですが、
長期借入金は、1年を超えて銀行に返済をすれば良い借入金です。
貸借対照表の例
![貸借対照表](http://kamen-ginkou.com/wp-content/uploads/1f0ed2e006c5b0072023d3255098c19c.jpg)
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